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『短眠は健康に悪いと断言できない』
睡眠が科学的に解明されない限り。
「最近、短時間睡眠(=短眠、あるいはショートスリーパー)
になりたいという人が増えているらしいぜ。」
「まあ、このご時世そうであろうな。働く時間は増える一方、休みは減る。
好きなことをする時間なんて無いという人が多いだろう。」
「だからといって睡眠時間を減らせば良いなんて方法は間違っている。
寿命を削っているようにしか思えねぇ。」
「単純に睡眠時間を削って不健康なまま起き続けても、
将来的に何もできなくなるだろ。
悪く言えば、正直バカなやつがやるものだろうな。」
「生まれつき短眠というやつもいるかもしれないが、
そうでないやつが、わざわざ不健康になる短眠目指す必要はないぜ。
俺は、毎日7時間以上は寝るように心掛けている。」
「短時間睡眠が体に悪い、後天的になることなど不可能、とよくある主張じゃな。」
「だが、もし短眠のほうが
より健康的に過ごすことができるといったら信じるか。」
「まさか、まったく信じられないぜ。
睡眠時間を長くとったほうが体に良いというのは、当たり前の話だ。」
「確かに世間一般的には、睡眠時間が短いと
健康に悪いと言われているだろう。」
「しかし、睡眠は科学的に解明されていないということは知っておるか。」
「科学的に解明されているような気はするが、
何でも科学、科学っていえば、良いもんじゃねぇ。」
「単純に睡眠時間が短くなれば、体の調子が悪くなる。
よって、短眠=健康に悪い、という説明が可能だ。」
「そう単純な話でもないのだが…
では、『短眠が健康に悪い』という理由を
具体的に説明してみるといい。
「はいそうですか、と簡単にできるわけないだろ。
俺は医者じゃないし、睡眠の研究者でもない。
科学的な根拠なんて説明できねぇ。」
「なにも、科学的根拠を元に説明しろとまでは言っていないぞ。
『○○だから短眠は体に悪い』といった理由を
箇条書き程度で構わん、
いくつか挙げてみるとよい。童がそのすべてを否定してみせようぞ。」
「こういう趣向はどうかな。
お前は青き文字で短眠が体に悪いという主張を行う。
童はその主張を赤き文字で否定してみせよう。
童が語る赤い文字は、ただ真実だ。
ただし、具体的な根拠の説明までを詳細に行うわけではない。
これなら、お前も理屈のこねようがあるだろう。」
「ちょっと待てよ、それならお前が、短眠は体に悪くないって
赤で言えば済む話じゃねえか。」
「童はお前とゲームをしようと言っているのだぞ。
短眠=体に悪いと思い込んでいるやつが、
自分の主張が間違っていたと、自らの敗北を認める。
そうでなければ、勝負の意味がない。」
「よし…その勝負受けてやるぜ。なら、俺の主張は次のとおりだ……」
短眠は体に悪いという根拠は?
「お前の主張をまとめると、以下のとおりじゃな。
この主張がすべて否定された時、短眠が体に悪いと言い切ることができなくなる
ということだ。」
『短眠は体に悪影響がある』と世間一般的(あるいは自分の体感で)に主張されている。
しかし、以下の可能性がある限り、それを断定することは出来ない。
・最適な睡眠時間は7時間と言われている
・睡眠時間が短いと次の日に眠気を感じる
・睡眠時間が短いと疲労が回復しない
・睡眠時間が短くなると、病気にかかりやすい
最適な睡眠時間は7時間?
「理由なんていくつもあるが、まずはこれだろう」
最適な睡眠時間は7時間と言われている。
「これは、研究結果からも言われているはずだぜ」
「睡眠時間は7時間が良いと言われている。確かにそうだな」
「こういった研究(あるいは実験)は、海外だけでなく日本でも行われているが、
調査対象が入院患者であったり、イレギュラーな要素をできる限り排除した
データが使用されていたりと、
7時間睡眠が良いという、信用に足る実験結果は存在しない。」
入院患者の平均睡眠時間が最適な睡眠時間に繋がるかといわれると、
怪しく思えるのではないか。」
「さらに、厚生労働省で作成している『健康のための睡眠指針2014』
(厚生労働省健康局)でも、〇時間睡眠が良いといった記載はなく、
『日中の眠気で困らない程度の自然な睡眠が一番」という記載がされている。」
「それだけ言われると、7時間睡眠が正しいと言い切るには少し弱い気がするぜ。
だが、他にも根拠は沢山ある。」
『短眠は体に悪影響がある』と世間一般的(あるいは自分の体感で)に主張されている。
しかし、以下の可能性がある限り、それを断定することは出来ない。
・最適な睡眠時間は7時間と言われている
・睡眠時間が短いと次の日に眠気を感じる
・睡眠時間が短いと疲労が回復しない
・睡眠時間が短くなると、病気にかかりやすい
睡眠時間が短くなると、次の日に寝不足を感じる?
「さて、これで早速お前の主張が一つ潰れたわけだが、大丈夫か?」
「まあ、7時間睡眠は小手調べみたいなものだ。
個人的にも必ず7時間が正しいのか?というのは少し疑問に思っていた
部分もあるからな。」
だが、次の主張はどうだ。
睡眠時間が短くなると、次の日に寝不足を感じる
これは、俺だけでなく、他のやつも感じているはずだ。
短眠が体に悪くないなら、次の日に寝不足なんて感じないはずだぜ。」
「また、ずいぶんと抽象的な主張じゃな…。」
そもそも、睡眠時間というより、
前日との睡眠時間と大きな差があれば、眠気を感じるのは当たり前だろう。
それはそれとしても、
睡眠時間が短いと自覚していることにより寝不足を感じている可能性が非常に高い。
「駄目だ…全然駄目だぜ…」
睡眠時間が短くなるから、眠気を感じるんだろうが。
「寝不足という言葉を、眠気が発生するという意味で説明するが、
そもそも、お前は睡眠時間以外の要因で眠気が発生することはない。
と思い込んでいないか。」
睡魔が発生する要因は大まかに22種類存在し、
眠気が発生した=短眠が体に悪いとはならないぞ。
極端な話、睡眠時間が1時間だろうと8時間だろうと、
現状の睡眠時間が短いと思い込んでいる限り
発生する眠気と考えてよいだろう。
つまり、睡眠時間が短くなる=次の日に寝不足を感じる
それ自体を赤で否定するつもりはないが、
睡眠時間が短くなる=次の日に寝不足を感じる=短眠が体に悪い
という主張は否定させてもらおうということだ。
「…なるほど、中々難しい説明をするな。
その睡魔が発生するための条件っていうやつに該当するため、
眠気を感じるという主張自体は間違いではない。
だが、短眠が悪いという証拠にはならないね。」
「言いたいこと自体はわからないでもないが、
そういった主張をするに足りる、実験結果はあったりするのか。」
「例えば、睡眠時間という概念がない場合、夏と冬で睡眠時間が倍以上違っても、
睡眠不足にならないという研究が存在する。」
「また、陽の光が入らず、時計もない部屋で被験者を生活させるという実験もある。」
「グループを二つに分け、いずれにも3時間睡眠を取らせたが、
1つ目のグループには『8時間睡眠を取っていた』、
2つ目のグループには『3時間睡眠を取っていた』
と伝えたところ、前者はほとんど睡眠不足を訴えなかったが
後者のグループの全員が睡眠不足を訴えたという面白い結果もあるぞ」
「とにかく、睡眠時間が短くなった自覚することで、
眠気を感じることはあるかもしれないが、
短眠は体に悪いという証拠にはならない。」
『短眠は体に悪影響がある』と世間一般的(あるいは自分の体感で)に主張されている。
しかし、以下の可能性がある限り、それを断定することは出来ない。
・最適な睡眠時間は7時間と言われている
・睡眠時間が短いと次の日に眠気を感じる
・睡眠時間が短いと疲労が回復しない
・睡眠時間が短くなると、病気にかかりやすい
睡眠時間が短いと疲労が回復しない?
「睡眠不足の自覚があるかないかで、それほど変わるものなのかねぇ。
まあ、極端な話、睡眠不足の自覚がなければ、感じる眠気も少ないかもしれない。」
「だが、体に疲労は積み重なっているんじゃないのか。
眠気を感じない=体に悪い影響はないっていうのも、強引じゃないか。」
「よって、次の主張はこれだ。」
睡眠時間が短いと疲労が回復しない。
「睡眠時間が短くなると、頭が重くなったり、目が疲れたり、腰が痛くなったり、
横になりたくなったり…これは、眠気とは違うんじゃないか。」
明らかに体に不調が出ているといってもいいんじゃないか。
「そもそも、体が感じる疲労は大きく2種類あるというのを知っているか」
「いや、そんなものは知らねえぜ。肉体的疲労と精神的疲労とかか?」
「いや、童の例えが悪かった。肉体と精神という意味ではない。
それも間違ってはいないと思うが、ここで聞きたかったのは、
肉体的疲労の種類について知っているかということだ」
「肉体的疲労に種類があるっていうのか。まったく想像がつかないぜ」
「ならば説明しよう。疲労には大きくわけて、
『動作疲労』と『静止疲労』の2種類が存在する」
「例えば、パソコン作業等でずっと座りっぱなしで腰が痛い、
といった疲労を静止疲労、
逆に、マラソンや短距離走を行った後に、足が痛い、疲れた。
といった疲労を動作疲労という。」
「それぞれの疲労を取るための方法を簡単に言えば、
静止疲労→動く
動作疲労→止まる
と逆のことを行えばよい。」
「机に座りっぱなしであれば、腰が痛くなったりするし、
運動しっぱなしであれば、足が痛くなったりする。
パソコンを見続けていれば、目が疲れて頭が痛くなることもある」
これらの疲労は何も睡眠時間に限った話ではない。」
「現代は運動不足と言われているくらいだ。
どちらかといえば、静止疲労のほうが多いくらいだろう。」
「そして睡眠中というのは基本的には止まっているという状態だ。
逆に睡眠時間が長いことで、余計に静止疲労が増しているという可能性もある。」
「また、頭が痛かったとして、15分ほど仮眠を取った時にスッキリする
といった経験もあるだろう。」
「睡眠時間が短いと体調不良になるのであれば、
15分程度の仮眠で体調が回復するというのはおかしい話ではないか。」
「仮眠を取ったら頭がクリアになったという経験は確かにあるぜ。
だが、それは一時的に体をごまかしているだけじゃないのか。」
「しばらくすると、体の調子が悪くなってくる可能性があるんじゃないのか」
「もちろん15分の睡眠のみですべての疲労を取りきるというのは難しい。」
「しかし、睡眠時間に限らず、睡眠の取り始めが
一番効率的に疲労を除去できると言われているくらいだ。」
「そういった意味では仮眠は十分効果があるといえるだろう。」
「どちらにしても、これらの疲労や痛みは、
起きている間の活動時間の行動に影響している可能性が高く、
短眠が疲労を引き起こすという証拠にはならない。」
『短眠は体に悪影響がある』と世間一般的(あるいは自分の体感で)に主張されている。
しかし、以下の可能性がある限り、それを断定することは出来ない。
・最適な睡眠時間は7時間と言われている
・睡眠時間が短いと次の日に眠気を感じる
・睡眠時間が短いと疲労が回復しない
・睡眠時間が短くなると、病気にかかりやすい
睡眠時間が短くなると病気にかかりやすい?
「さて、残りの主張は残り1つだ。世間一般的に言われていることでも、
短眠が悪いと決めつけることは難しいのではないか。」
「疲労に種類があるっていうのは、言われてみればなんとなくイメージできる。
疲労には種類があって、それぞれ別の方法で軽減することができる。」
「それはわかった。だが、睡眠時間が短い状態が続くと、病気になりやすい
っていう主張はどうだ。」
「日本では、過労死という言葉だってあるくらいだぞ。
忙しくて寝れない日が続くと、最終的に心筋梗塞になったりして、
死んでしまう可能性だってあるんだろう」
「疲労を感じなくたって、眠気を感じなくたって、
目に見えないだけで、体の状態は悪くなっていくんじゃないのか」
「これは簡単に否定できないだろう。これでチェックメイトだ!」
「これも先ほどの説明と重なるが、
起きている間の活動時間の行動に影響している可能性が高い。」
「短眠自体が体に悪くないとしても、
長時間会社で働き続けていれば、静止疲労は相当なものだろう。
休日は長時間寝ているとしたら、静止疲労を解消する機会などない。」
「そして、栄養状態、精神的なストレス、運動不足、絶望感、
(仕事を強制され)受動的に仕事をさせられている、
短眠が体に悪いという思い込み…
といった様々な影響があるといっていいだろう。」
「睡眠時間が短い状態が続く=病気になりやすいではなく、
起床中は体に悪い行動を続けている→
睡眠時間が短くなる(活動時間が増える)ことにより、行動時間が増える→
病気になりやすくなるということだ。」
「要するに、活動時間中の行動内容によって、病気になりすいということで、
短眠=病気になりやすいという証拠にはならない。」
『短眠は体に悪影響がある』と世間一般的(あるいは自分の体感で)に主張されている。
しかし、以下の可能性がある限り、それを断定することは出来ない。
・最適な睡眠時間は7時間と言われている
・睡眠時間が短いと次の日に眠気を感じる
・睡眠時間が短いと疲労が回復しない
・睡眠時間が短くなると、病気にかかりやすい
短眠を習得するための近道とは?
「これで、『短眠が体に悪影響がある』という主張は、不可能となったな。
お前もこの機会に短眠を目指してみるというものありではないか。」
「短眠が体に悪いとも言い切れない以上、
短眠を目指してみるっていうのも悪くはないような気がしてきたぜ。
だが、目指すって言っても、具体的にどうすれば良いんだ?ネットで調べれば良いのか。」
「目指すには様々な方法が考えられるが、
一番の近道としては、短眠を習得している人物から直接教えてもらうことであろうな。」
「それはそうかもしれねぇ。無料で入手できる情報には限界があるからな。
だが、そういった場合は多くの『金』が必要になるんじゃないのか。」
「俺の友人で、公務員を目指すって予備校に2年弱ほど通っていたやつがいたが、
相当、金掛かったらしいぜ。だが、自力で問題集を入手して勉強すれば、
それほど金は掛からない。そういった方法はないのか。」
「言いたいことはわかる。誰だって金を払わないで済むのであれば、
それに越したことはないからな。」
「しかし、そういった手段が取れるのは、
大学受験や公務員試験のように、ある程度問題傾向が決まっている、
かつ市販の問題集も多く販売されているような場合だろう。」
「本人の基礎学力が無ければ、大変だと思うぞ。」
「確かに俺は睡眠に関する知識も無ければ、元の睡眠時間も長い。
睡眠に関していえば、俺のレベルは低いといっていいだろう。
そうはいっても…なんだよ、睡眠に関する予備校でもあるっていうのか、
聞いたことないぞ。」
「予備校ではないが存在するぞ、まあ普通調べたりしないとは思うが。
『日本ショートスリーパー育成協会』というところで、しっかりと学ぶことが可能だ。」
ちなみにカリキュラムを開発した“堀 大輔”という人間がいるが、
その男の睡眠時間は基本的に45分だ。」
「その話を聞くと一気に眉唾ものに聞こえるが、大丈夫か…その人?
そこまでするものなのか…悪いが俺は3時間ほどで十分なんだが。
睡眠時間が45分って思い込んでいるだけで、実は6時間経過しているなんてことはないのか。」
「堀は自らの睡眠時間を勘違いしない。馬鹿にしすぎだ。」
「いや、だって普通信じられないだろ。」
「言いたいことはわかる。だが、堀も自ら、
『1時間半より短い睡眠時間はアスリートクラスレベルだから、
無理して挑戦する必要はない』と言っている。」
(それでも目指すというのであれば、教えることはできるとも言っているが)」
「ここで説明したいのは、短眠を極めると
それくらいのことが可能になるということだ。45分睡眠を目指せとは言っていないぞ。」
「それほどの人物から習えば習得が早いというのはわかった。
だが、いきなり金を払って教えて欲しいっていうのも、怖くないか。
少なくとも俺には無理だ。」
「本来はさっさと受講してしまったほうが良いと思うが、
事前に雰囲気を探ってみるというのも重要なことだろう。」
「短眠を目指したいという人向けに、
『Nature sleep説明会』というものが実施されているから、参加してみるとよいぞ。
悩んでいる暇があったら、さっさと受講したほうが良いとは思うがな。」
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